英語の勉強を始めたいけど、何から始めるのが1番いいの?
この記事を読むと、
英語の勉強のベストな順番
についてわかるようになります。
英語の勉強のおすすめな順番
結論から書くと、
- リスニング
- スピーキング
- リーディング
- ライティング
がベストな英語の勉強の順番です。
重要なことは、
スピーキングの技術がある程度身に付くまでリーディング・ライティングは勉強しなくていい
です。
掘り下げます。
リスニング・スピーキングから勉強したほうがよい1つの理由
リスニングやスピーキングの勉強をリーディングやライティングより先にしたほうがよい一番の理由は、
『読める』を先に身につけると『発音できる』が難しくなる
からです。
それは、
『発音できる』と『読める』は違うから
です。
日本人はローマ字教育もあり、ほとんどの人はアルファベットを読めるかと思います。
そのため、僕たちは
アルファベットで書かれた文をなんとなくでも読むことができる状態
にあります。
しかし、
アルファベットを読むときの発音が日本語の発音
のことがほとんどです。
なぜなら、
英語の発音が身についていないままアルファベットを読んでいる
からです。
そのため、
- 日本語の発音で読む英語の単語が増える
- 日本語の発音で覚える英語の文が増える
ということ起き、
日本語の発音なのでネイティブと会話しても通じない
ということになります。
さらに言うと、英語の発音を矯正したいという状況になった場合、
日本語の発音で覚えてしまった単語と文のすべてを見直さなければならない
ので、
先にリスニング・スピーキングを勉強しておいたほうが時短に
なります。
というのが、
英語を読めるけど発音がひどすぎて、相手に通じるような英語になるまでめちゃくちゃ時間がかかった
僕の体験談から言うことができます。
もちろん、
- 英語は読んで書ければ充分!
- 話したり聞いたりする必要はない!
という方は、いきなりリーディングから勉強するのもありかと思います(それでも英語の詩とかをたしなみたいなら、やはり発音の勉強は必須だと思いますが)。
リスニングとスピーキングのおすすめな勉強の順番
リスニングとスピーキングの勉強方法は、6つに分ける必要があります。
そして、勉強の順番もしっかり守ったほうが時間が短くて済みます。
その順番は、
- リズムとメロディ
- 発音の知識
- 発音の練習
- 決まり文句
- 文法
- ネイティブとコミュニケーション
です。
深掘りしていきます。
リズムとメロディ
英語っぽさの根源です。
英語を話す人は、
英語特有のリズムとメロディを使って英語を聞き取ったり話したり
しています。
そのため、
僕たちに英語特有のリズムとメロディが無ければ、どんなにthの発音が上手でもあいてに通じにくい
ということが起きてしまいます。
いわゆる
カタコトで話している(日本語のリズムとメロディで話している)状態
です。
日本語のリズムとメロディで話す英語は日本語
です。残念ながら。
というわけで、まずは
英語のリズムとメロディを身につける
ようにしましょう。
※こちらの記事も参考になるかもしれません:
発音の知識
英語のリズムとメロディがある程度身についてきたら、
発音の知識
を勉強します。
発音の知識とは、
- 調音点(発音する場所)
- 調音方法(発音する方法)
- 英語の音のルール(リンキングなどある状況化での音の変化)
を客観的に勉強することです。
英語の発音の知識を客観的に勉強する必要がある理由は、
脳に日本語の音フィルターがかかっているため、聞こえた音は日本語の音に変換されるから
です。
よく言われるLとRが日本人には同じに聞こえる問題、というとわかりやすいでしょうか。
もちろんLとR以外の音だけではありません。
赤ん坊でない僕たちの脳は、
日本語とは違う英語の音すべてが僕たちが聞いたときに日本語の中の似た音へ変換される
ようになっています。
ですから、
客観的に英語の調音点、調音方法、そして音のルール
を勉強し、
日本語の音の違いをしっかり認識する
ことがまず重要です。
発音の練習
発音の知識を身につけたら、
実際に口元を動かす
ことで、
- 調音点
- 調音方法
を体(口?)に覚えさせるようにしましょう。
日本語を話しているときとは違う口元の動きをするので、初めは筋肉痛があるはずです。
- 英語の〇〇の音はこうやって発音するという知識
- 実際に口元を動かせるようにする
のが目標です。
決まり文句
英語の
- リズム
- メロディ
- 発音の知識
- 発音の仕方
を勉強したあとは、
簡単な決まり文句を覚えて言えるようにする
ことを目標にしましょう。
具体的には、
挨拶やちょっとした言い回し
です。
決まり文句というのは、
使われている文法や単語を気にしなくていい
ので、一番初めに覚えて使えるようにするには持ってこいです。
また、
短い決まり文句で英語のメロディ、リズム、発音の復習ができる
のもおすすめな点です。
自分がふだん使っている決まり文句の英語版
を覚えるのがおすすめです。
文法
決まり文句を覚え、リズムやメロディや発音の復習も終わったら、
英語の文法の勉強を音だけでする
のが超おすすめです。
具体的には、
NHKの小学生・中学校基礎英語の『ラジオ』講座を一巡
です。
テレビよりラジオ講座のほうがよい理由は、
- 文法事項をしっかりと取り扱っているのがラジオ講座のほうである
- テレビだと英語キャプションを『読みがち』になってしまう
からです。
小中学校の基礎英語は、
英会話の文法
を主に取り扱っています。
そのため、
リーディングのための文法と比較して簡単
です。
また、ラジオであるのと小中学生向けのため、
聞いて理解できるような番組構成になっている
ので、
- 英語のリズムとメロディがある程度身についている
- 発音の知識がある
- 発音の訓練が済んでいる
- ある程度英語の決まり文句を覚えている
状態にぴったりです。
そして
文法項目をすべてしっかり理解する必要はない
です。
ただ、
こういう文法があるんだ~というのを音で覚えておく
ことが重要です。
なぜなら後々に、本を使った文法の勉強をする際に、
どの文法項目を勉強するにせよ既に一度音として入っている
ので、
読んでいても『英語の発音で読んでいる』状態
を作ることができるからです。
参考:【(徹底解説)英語の文法を効率的に学ぶ4つの勉強方法】
ネイティブとコミュニケーション
この段階でのリスニングとスピーキングの勉強のラストは、
ネイティブとコミュニケーションを取る
ことです。
- 覚えた決まり文句
- 文法の勉強で音で作れるようになった英文
を使い、
簡単な英語でのコミュニケーションをネイティブと取るようにする
ことにより、
- 発音の確認
- 発音の修正
をできるようになります。
発音ができているかの確認と修正は、
ネイティブの助けがないと不可能
です。
なぜなら、
- 僕たちの話す英語を実際にネイティブが聞いて理解できる
- ネイティブの話す英語を実際に僕たちが聞いて理解できる
状態でようやく、僕たちの
- リスニングとしての発音
- スピーキングとしての発音
がきちんとできていると判断できるからです。
英語の勉強の順番は音からがベストです
英語の勉強は、
リスニングとスピーキングの練習から
がおすすめです。
勉強の内容的には、
- リズムとメロディ
- 発音の知識
- 発音の練習
- 決まり文句
- 文法
- ネイティブとコミュニケーション
です。
これから英語を勉強する人も、もう一度英語を勉強する方も、ぜひ
音からの英語の勉強
を試してくださいませ。
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