英語の使役形に使える動詞がいくつがあるけど、何が違うの?
この記事を読むと、
Let, Get, Have, Makeを使った使役形の違い
についてわかるようになります。
英語の使役の表面的な違いをざっくりと
使役形とは、
誰かに何かをさせる
ことを表現したものです。
英語の使役形として使える代表的な動詞が、
- Let
- Get
- Have
- Make
です。
使役形の文の形には大きく分けて、
- 使役動詞(let, make, have) + 誰か + 動詞の原形
- 使役動詞(get) + 誰か + to + 動詞の原形
- 使役動詞(have, get) + 何か + 動詞の過去分詞
という3つがあります(誰かのところが代名詞の場合、目的語代名詞の形で入ります)。
それを前提に深掘りします。
無理やりさせる状況を『作る』
何かを強制的(良いにせよ悪いにせよ、そうせざるを得ない状況)にさせる場合、
make + 誰か + 動詞の原形
を使うことができます。
なのでたとえば、
He made me laugh.
彼は私を笑わせた。
He made his sister cry.
彼は妹を泣かせた。
のようになります。
※makeは多くの人が「作る」の意味で覚えているかと思うので、無理やりさせる状況を『作る』としました。
許可してさせる
親が子どもに留学を許可して実際に留学したときに、
留学させた
という意識を持つことがありますが、こういうときの使役に使えるのが、
let + 誰か + 動詞の原形
です。
たとえば、
Her parents let her study abroad.
彼女の親は彼女に留学をさせた(この場合、娘が親に留学をお願いして許可してもらったというニュアンスがあります)
のようになります。
お願いしてさせる
誰かに何かを頼んだり、説得して何かをさせるとき、
- have + 誰か + 動詞の原形
- get + 誰か + to + 動詞の原形
が使えます。
ふたつの違いは、
- have + 誰か + 動詞の原形:フォーマル寄り
- get + 誰か + to + 動詞の原形:インフォーマル寄り
です。
なのでたとえば、
I had him go shopping for me.
I got him to go shopping for me.
彼に私のための買い物に行かせた。
のようになります。
お金を払ってサービスをさせる(してもらう)
少し特殊な使役が、
お金を払ってサービスをさせる
という意味に使える、
- have + 何か + 動詞の過去分詞:フォーマル寄り
- get + 何か + 動詞の過去分詞:インフォーマル寄り
です(使役動詞のあとが、誰かであることと、動詞の過去分詞を使うことに注目です)。
サービスを受けるので、日本語では
~てもらった
というふうに訳されることもあります。
なのでたとえば、
I had my hair cut.
I got my hair cut.
髪を切ってもらった(お金を払って)。
のようになります。
英語の使役形
英語の使役形には、
- 使役動詞(let, make, have) + 誰か + 動詞の原形
- 使役動詞(get) + 誰か + to + 動詞の原形
- 使役動詞(have, get) + 何か + 動詞の過去分詞
の形の違いがあり、
無理やりさせる
- make + 誰か + 動詞の原形
許可してさせる
- let + 誰か + 動詞の原形
お願いしてさせる
- have + 誰か + 動詞の原形:フォーマル寄り
- get + 誰か + to + 動詞の原形:インフォーマル寄り
お金を払ってサービスをさせる
- have + 何か + 動詞の過去分詞:フォーマル寄り
- get + 何か + 動詞の過去分詞:インフォーマル寄り
のような違いがあります。
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