英語の仮定法(条件法)がよくわからない!
この記事を読むと、
英語の仮定法(条件法)
についてわかるようになります。
仮定法の作り方・基本
英語の仮定法の作り方の基本は、
If+文, 文
というものです。
ここで
If+文のほうは仮定
を表し
文のほうはその仮定でどうなるか
を表します。
仮定法の5つの種類
ざっくりいうと仮定法には5つの種類があります。
英語では0 conditionalのようなネーミングがされているので、それに従うと、
0:いつも同じ結果が起きる条件(例:冬が来ると寒い)
1:現実的な条件、起こる得る未来での結果(例:もし今日も遅刻したら、首になるかも)
2:今現在の現実に反する仮定、その仮定から導かれる結論(例:もし僕がネコなら、一日中寝ているだろう)
3:過去の現実に反する仮定、その仮定から導かれる結論(例:あのとき電車に間に合っていたら、遅刻しなかっただろう(実際には電車を逃して遅刻した))
4:仮定法2と仮定法3をミックスしたもの(例:あのとき電車に間に合っていたら、本当は今頃はハワイでエンジョイしているだろう。)
の5つがあります。
そしてこの5つは、
- 0と1:どちらかと言えば現実的な話
- 2~4:どちらかと言えば架空の話
に分かれます。
仮定法0の作り方
仮定法0は、
いつも同じ結果が起きる条件(例:冬が来ると寒い)
のようなときに使われます。
作り方は:
- If + 現在形, 現在形
- 現在形 If + 現在形
です。
Ifの文が後ろに来るとコンマ( , )が不要になります(他の番号の仮定法でも同じです)。
If the winter comes, it’s cold (It’s cold if the winter comes.)
冬になれば寒い。
仮定法0のifはwhenと変更可能なときもあります。
When the winter comes, it’s cold.
冬になれば寒い。
Ifを使った文との違いは、
When: 絶対の確信があることを言いたい
If: 絶対の確信はないが、普通に考えてそうであろう
という気持ちの問題です。
また、仮定法0は命令形も使えるのが特徴的です。
If you come home, call me.
お家に帰ったら電話して。
仮定法1の作り方
仮定法1は、
現実的な条件、起こる得る未来での結果(例:もし遅刻したら、首になるかも)
のようなときに使われます。
作り方は、
- If + 現在形, will (can, could, may, might, going to…) + 動詞の原形
- will (can, could, may, might, going to…) + 動詞の原形 If + 現在形
仮定法0と同じで、ifの代わりにWhenと変更可能なときもあります。
If we don’t leave now, we will miss the train.
今出ないと、電車に間に合わないだろう。
仮定法1では、ifの代わりにUnlessも使えます。
Unlessは否定形と合体します。
つまり、
If + 現在形の否定形 = Unless + 否定形
です。
Unless we don’t leave now, we will miss the train.
今出ないと、電車に間に合わないだろう。
仮定法2の作り方
仮定法2は、
今現在の現実に反する仮定、その仮定から導かれる結果(例:もし僕がネコだったら、一日中寝ているだろう)
のようなときに使われます。
なので、現在の状況とは別のことを仮定して話します。
作り方は、
- If + 過去形, would (might, could) + 原形
- would (might, could) + 原形 If + 過去形
気を付けないといけないのは、過去形のwasがwereになることです。
If I were a cat, I would sleep all day long.
もしネコだったら、一日中寝ているだろう。
仮定法3の作り方
仮定法3は、
仮定法2の過去
です。
つまり、過去の事実とは違うことを仮定して話します。
歴史にはifはないが、もし〇〇だったら……のようなときの例えがわかりやすいでしょうか。
作り方は、
- If + 過去完了(had + 過去分詞), would (could) + 完了形
- would (could) + 完了形 If + 過去完了
です。
If I had worked harder, I would have been successful.
もしもっと一生懸命働いていたら、成功していただろうに。
仮定法4の作り方
仮定法4は、
仮定法2と3のミックス
になります。
つまり、
- こんな過去だったら、今はこうだろう。
- 今現在こうでなかったら、過去は違っただろう。
のような話をするときに使います。
たとえば、
- 元カノと別れていなかったら、今ごろ結婚していただろう。
- お金があるなら、あのとき結婚を申し込んでいただろう。
のようなときに使います。
作り方は、
if文:仮定法4,結果文:仮定法3
- If + 過去完了(had + 過去分詞), would (might, could) + 原形
- would (might, could) + 原形 If + 過去完了(had + 過去分詞)
if文:仮定法3,結果文:仮定法4
- If + 過去形, would (could) + 完了形
- would (could) + 完了形 If + 過去形
です。
なので、
If I hadn’t broken up with her, I would be married today.
If I were rich, I would have proposed to her.
のようになります。
4つの仮定法の比較
仮定法2と3のミックスである仮定法4を除いた比較をします。
ざっくり書くと、
0:一般的法則(いつも条件と結果が同じ)
1:あるときの実際の条件と結果
2:仮定と仮定の結果
3:2の過去
となりますが、日本語でまずニュアンスの比較をしてみましょう。
0:電車に乗れば、車より早く着くだろう。(一般的に)
1:電車に乗れば、車より早く着くだろう。(今日どこかへ行く)
2:もし電車を使えば、車より早く着くだろう(でも実際には車を使っている)。
3:もし電車を使っていたら、車より早く着いていただろう(実際には車を使った)。
これを英語にすると、
0: If we take a train, we arrive there faster.
1: If we take a train, we would arrive there faster.
2: If we took a train, we would arrive there faster.
3: If we had taken a train, we would have arrived there faster.
となります。
日本語での条件や仮定は、たらればならで表現して英語でのものとニュアンスがずれるので、英語での仮定法はきちんと区別と整理して覚えるのがコツです。
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