
受け身は直接目的語を主語にして……って、アレ?目的語?が2つあるときはどうしたらいいの?
この記事を読むと、
直接目的語以外の要素があるときの受け身の作り方
についてわかるようになります。
英語の文で直接目的語以外の要素があるときをざっくりと
英語の文で直接目的語以外の要素がある文のタイプとして、
- 名詞補語を置くタイプ
- 動詞の原形が来るタイプ
- 間接目的語を前置詞と一緒に置くタイプ
- 間接目的語をそのまま置くタイプと前置詞といっしょに置くタイプの両方ができるタイプ
が代表的なものとして挙げられます。
具体的には、
- 名詞補語を置くタイプ:We call him Ben.
- 動詞の原形が来るタイプ:We make her return the document.
- 間接目的語を前置詞と一緒に置くタイプ:I explain this issue to you now.
- 間接目的語をそのまま置くタイプと前置詞といっしょに置くタイプの両方ができるタイプ:We give him this chocolate. / We give this chocolate to him.
どれになるかは一般に、動詞の種類、によります。
それぞれの受け身の作り方について掘り下げます。
名詞補語を置くタイプの英文を受動態にする
名詞補語を必要とする動詞としては、
- Call:~を~と呼ぶ
- Find :~を~だとわかる
- Make:~を~にする
- Name:~を~と名づける
- Appoint:~を~に任命する
- Consider :~を~だとみなす
などがあります。
どれも、
動詞のあとに名詞を2つ置いてもいい使い方がある動詞
です。
こういった動詞を使った文の受け身の作り方は、
主語+動詞+直接目的語+名詞補語:
- 直接目的語(主語の位置に変化)+動詞+名詞補語
のようになります。
名詞補語の部分は元の文のまま
がミソです。
なので例えば、
We call him Ben.:彼をベンと呼んでいます。
- He is called Ben (by us).:彼はベンと呼ばれています(私たちに)。
のようになります。
動詞の原形が来るタイプの英文を受動態にする
動詞の原形が直接目的語のうしろに来るタイプの動詞としては、
- Make:~に~させる
- Feel:~が~しているのを感じる
- Hear:~が~するのを聞く
- See:~が~するのを見る
- Help:~が~するのを助ける
- Observe:~が~するのを観察する
などがあります。
こういった動詞を使った受動態の作り方は、
主語+動詞+直接目的語+動詞の原形
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+to不定詞
のようになります。
動詞の原形だったものがto不定詞に変化する
のがポイントです。
なので例えば、
We make her return the document.:私たちは彼女に書類を戻させた。
- She is made to return the document (by us).:彼女は(私たちに)書類を戻させられる。
のようになります。
間接目的語を前置詞と一緒に置くタイプの英文を受動態にする
間接目的語を前置詞と一緒に置くタイプの動詞は、
言葉や考えなどを伝えるタイプの動詞
がメインです。
- Explain:~を~に説明する
- Mention:~について~に言及する
- Report:~について~に報告する
- Suggest:~について~に提案する
- Introduce:~を~に紹介する
などがあります。
このタイプの動詞を受動態にするには、
主語+動詞+直接目的語+前置詞と目的語
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+前置詞と目的語
のようになります。
なので例えば、
I explain this issue to you now.:いまからこれについて説明します。
- This issue is explained to you now (by me).:この問題(については)は、(私が)今から説明されます。
のようになります。
間接目的語をそのまま置くタイプと前置詞といっしょに置くタイプの両方ができるタイプの英文を受動態にする
間接目的語をそのまま置く、前置詞と一緒に置く、その両方の形を取れる動詞は、
モノを与えるタイプの動詞
が主となります。
例えば、
- Give:~を~にあげる
- Send:~を~に送る
- Hand:~を~に手渡す
- Lend:~を~に貸す
- Throw:~を~に投げる
- Read:~を~に読み聞かす
- Teach:~を~に教える
などがあります。
こういったタイプの動詞は2つの文を作ることができます。
そのそれぞれの受動態の作り方は、
主語+動詞+間接目的語+直接目的語
- 間接目的語(主語に変化)+動詞+直接目的語
主語+動詞+直接目的語+前置詞と間接目的語
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+前置詞と間接目的語
のようになります。
どちらの場合も動詞の後ろに残った目的語の形は変わらない
というのが重要な点かと思います。
というわけで、例えば、
We give him this chocolate.:私たちは彼にこのチョコレートを与える。
- He is given this chocolate (by us).:彼は(私たちによって)このチョコレートを与えられる。
We give this chocolate to him.:私たちは彼にこのチョコレートを与える。
- This chocolate is given to him (by us).:このチョコレートは(私たちによって)彼に与えられる。
のようになります(ちょっと訳文が重々しいですが)。
英語の受け身で直接目的語以外の要素がある場合に迷ったら
英語の受動態を作るとき、直接目的語以外の要素がある場合は、
名詞補語を置くタイプ:
主語+動詞+直接目的語+名詞補語:
- 直接目的語(主語の位置に変化)+動詞+名詞補語
動詞の原形が来るタイプ:
主語+動詞+直接目的語+動詞の原形
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+to不定詞
間接目的語を前置詞と一緒に置くタイプ:
主語+動詞+直接目的語+前置詞と目的語
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+前置詞と目的語
間接目的語をそのまま置くタイプと前置詞といっしょに置くタイプの両方ができるタイプ:
主語+動詞+間接目的語+直接目的語
- 間接目的語(主語に変化)+動詞+直接目的語
主語+動詞+直接目的語+前置詞と間接目的語
- 直接目的語(主語に変化)+動詞+前置詞と間接目的語
のように分けられます。
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