英語の受動態の作り方がよくわからない……。
この記事を読むと、
英語の受け身(受動態)の作り方
についてわかるようになります。
英語の受動態を使うとき
英語の受動態は、
- 誰がしたかわからない
- 誰がしたか気にならない
というようなときに使えます。
日本語で例を書くと、
法隆寺は607年に建てられました。
みたいな文章では、誰が法隆寺を建てたかは知らないけど、ひとまず法隆寺が607年に完成したということは伝えることができます。
英語の受動態を作るときに気をつけたい2つのこと
英語の受動態を作るときは、
- 目的語のある文型しか作れない(他動詞)
- 日本語の受け身表現のすべてが英語の受動態にできるわけではない
という2つのことに注意が必要です。
この2つはちょっと重なってもいます。
目的語のある文型しか作れない(他動詞)
英語を勉強していると、自動詞と他動詞という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
色々端折って説明すると、
※S=主語、V=動詞、O=目的語
- 自動詞:目的語がいらない(いわゆるSV構文)
- 他動詞:目的語が要る(いわゆるSVOやSVOO構文)
という違いです。
そして英語の受動態は、このうちの
- 他動詞:目的語が要る(いわゆるSVOやSVOO構文)
でしか作ることができません。
日本語の受け身表現のすべてが英語の受動態にできるわけではない
翻って日本語の受け身の表現は、
雨に降られた。
のように、自動詞でも作ることができます。
が、上で書いたとおり、
英語では他動詞:目的語が要る(いわゆるSVOやSVOO構文)でしか受動態が作れない
です。
また日本語の受け身には、自動詞の受け身以外にも、尊敬語でも受け身と同じ文型が使われる(例:先生がご飯を食べられた。)ので注意が必要です(より詳しくは:【やり直し英語:日本人が気を付けなければならない受け身(受動態)の基本をわかりやすく】)。
※ちなみに、受け身=国文学、受動態=外国語という違いがあるそうです。
英語の受動態の作り方
英語の基本的な受動態の作り方は、
※元の文=受け身じゃない文
- 元の文の目的語 + be動詞 + 過去分詞
- 元の文の目的語1 + be動詞 + 過去分詞 + 元の文の目的語2
です。
2つある理由は、
- 他動詞:目的語が要る(いわゆるSVOやSVOO構文)
のように、他動詞を使った文型には、目的語が1つのときと2つのときのバージョンがあるからです。
Be動詞 + 過去分詞の部分は、いわゆる助動詞が来ても変わりません(なのでたとえば、完了形の受動態の場合は、have + be動詞(過去分詞) + 過去分詞になります)。
というわけで、
SVO:
- The house was painted last summer.(その家は昨夏、色を変えられた。)
SVOO:
- He was given a gift.(彼には贈り物が与えられた。)
- A gift was given to him.(贈り物が彼に与えられた。):何かを受け取るという役目の目的語はtoが必要です。
のようになります。
ここに、基本的には、
byを使うと誰がという情報を追加可能
です。
SVO:
- The house was painted last summer by her.(その家は昨夏、彼女によって色を変えられた。)
SVOO:
- He was given a gift by her.(彼女によって、彼には贈り物が与えられた。)
- A gift was given to him by her.(彼女によって、贈り物が彼に与えられた。)
ただし、つねにbyを使うわけではありません。
動詞によってはtoやinやwithを使う場合もあります。
が、基本はbyを使うので、まずはbyを使った方法を覚えるのがいいです(そのうえでby以外の前置詞を取る動詞について、個別で覚えていくのがおすすめです)。
英語の受動態の作り方に迷ったら
英語の受動態は、
- 誰がしたかわからない
- 誰がしたか気にならない
ときに使い、
- 目的語のある文型しか作れない(他動詞)
- 日本語の受け身表現のすべてが英語の受動態にできるわけではない
という注意点があり、作り方は
- 元の文の目的語 + be動詞 + 過去分詞
- 元の文の目的語1 + be動詞 + 過去分詞 + 元の文の目的語2
で、
byを使うと誰がという情報を追加可能
です。
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