英語の受け身の文って日本語の受け身と違うときあるけど、何が違うの?
この記事を読むと、
英語の受け身(受動態)の基本と日本人学習者の注意点
についてわかるようになります。
英語の受け身文の基本的な作り方
英語の受け身は、
- 目的語がある文(他動詞文)から作る
- Be動詞 + 動詞の過去分詞で作る
- 行為者はbyで付け足す
によって作ります。
※Be動詞の部分は、過去形になったり過去分詞(完了形で)になったりします。
なのでたとえば、
The prime minister was arrested.
首相が逮捕された。
The prime minister was arrested by the police.
首相が警察に逮捕された。
のようになります。
この文自体は能動態(いわゆる普通の文)を使って
The police arrested the prime minister.
警察が首相を逮捕した。
と言い換えることができます。
そうすると、能動態と受動態の違いが気になるのではないでしょうか。
いつ能動態でなく受動態を使うのか
ざっくりと結論から書くと受動態を使うのは、
- 誰がしたのかわからない
- 目的語を強調したい
- 行為をした人の情報が重要でない、もしくはわからない
という2つのケースのときです。
なので、
The prime minister was arrested.
首相が逮捕された。
という例では、
- 首相(目的語)が逮捕された!
- 逮捕したのだから警察(もしかしたら万引きの現行犯として一般人が私人逮捕したかも)だと言わなくてもわかる
というニュアンスも醸すことができます。
英語の受動態を作るときに日本人が気をつけなければならない2つのこと
ざっくりと英語の受け身文の基本を見たうえで、日本人が英語の受動態の文を作るときに気を付けなければならないことについて書きます。
それは、
- 自動詞の受け身
- 尊敬語との形の一致
の2つです。
自動詞の受け身
日本語で受け身の文(れる・られる)を作るとき、基本的にはどのような動詞も使うことができます。
しかし、
英語の受動態は他動詞(eat chocolateのように目的語が必要な動詞)しか使うことができない
という決まりがあります。
なのでたとえば
- 雨に降られる。
- ずっと隣に課長にいられて嫌だった。
といった自動詞の文を受動態の文にすることは不可能です。
尊敬語との形の一致
日本語では、
受け身の文と尊敬語の作り方の1つが同じ:れる・られる
です。
そのため、
英訳しようとした文が『れる・られる』の形をとっていても尊敬語の場合は受動態にしない
ことに気を付ける必要があります。
たとえば、
- わたしはワインを飲まれた。:受け身文
- 社長はワインを飲まれた。:尊敬語の1つ
という文では、上の文しか受動態にすることができません。
英語の受動態の基本
英語の受動態は、
Be動詞 + 動詞の過去分詞 (+ 行為者)
で作ることができ、
- 行為を強調したい
- 行為をした人の情報が重要でない、もしくはわからない
ときに使います。
しかし僕たち日本人は、
- 自動詞の受け身は英語の受動態にできない
- 尊敬語の『れる・られる』は受動態にできない
ということに注意を払うことが必要です。
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