英語のa(an)もtheも使わないときがあるようだけど、どういうとき?
この記事を読むと、
英語で冠詞(a(an)やthe)を使わないとき
についてわかるようになります。
英語で冠詞を使わないケース
英語でa(an)もtheも使わないときについて書く前に、
- 例外がある
- 特定にしたい場合は冠詞をつけることも可能
というのを頭に入れておいていただければと思います。
それを前提に、
- 国名
- 国籍
- 言語
- 教科
- スポーツ名
- 地理的な用語
- 名詞の複数形
- 数えられない名詞(概念・分割できない物質など)
への
不特定な言及のときに冠詞を使わなくてもよい
となります。
ちなみにこの8つをざっくり大まかに覚えやすくするために3つにわけると、
国関係:
- 国名
- 国籍
- 言語
学校関係:
- 教科名
- スポーツ名
- 地理的な用語+固有名詞
その他:
- 名詞の複数形
- 数えられない名詞(概念・分割できない物質など)
となります。
ほりさげます。
冠詞がいらない国関係
基本的には
- 国名
- 国籍
- 言語
について一般的に話すときには冠詞はいりません。
なのでたとえば、
I’m going to Japan.
日本へ行きます。
I met a lot of Japanese.
たくさんの日本人に会いました。
I can speak Japanese.
日本語を話すことができる。
となります。
が、例外があります。
その例外とは、
- 複数形の名詞の国名
- 共和国など固有の国名じゃない部分がつくとき
- 言語名と国籍名が同じ+両方が文にでてくる場合の国籍
です。
なのでたとえば、
I went to…Philippines → The Philippines
フィリピンへ行きました。
I went to…Republic of Korea → The Republic of Korea
大韓民国へ行きました。
The Japanese speak Japanese.
日本人は日本語を話します。
のうようになります。
冠詞がいらない学校関係
学校関係と書くと微妙かもしれませんが、
- 教科名
- スポーツ名
- 地理的な用語+固有名詞
について一般的に話すときには冠詞はいりません。
なので、
I’m studying physics now.
物理を勉強しています。
I like baseball.
野球が好きです。
I like Mt.Fuji.
富士山が好きです
となります。
この中で注意が必要なのが、
地理的な用語+固有名詞
です。
冠詞不要:
- Mountain
- Lake
- Bay
要冠詞:
- Mountain ranges:山脈
- River:川
- Sea:海
- Ocean:広い海
- Gulf:湾
- Valley:谷
- などなど
となるので、
Mountain, Lake, Bay+固有名詞のときは冠詞はいらない
と覚えておくのがよさそうです。
冠詞がいらないその他のケース
上記のどれにも当てはまらないのが、
- 名詞の複数形
- 数えられない名詞(概念・分割できない物質など)
への
不特定な言及のとき
となります。
なのでたとえば、
I like dogs.
犬が好きです:不特定で、犬が全体的に好き
My kid went to school.
子どもが学校へ行った:建物というよりは、学生である子どもが勉強(school=勉強する場所という概念)しに行った
We all need to drink water.
水が必要だ:ボトルやコップに入って分割されないので、水は数えられない名詞(ボトルやコップに入っている場合は、コップやボトルで数えることができる)
のようになります。
ここで気を付けたいのが、
特定ということで言及したいときには冠詞がつく
ということです。
なのでたとえば、
I like the dogs.
わたしはそれらの犬が好きだ:ある特定の複数の犬が好き
I went to the school to pick up my kid.
わたしは子どもを迎えに学校へ行った:勉強するためじゃなく(学生でない)、何か別の用事で
We all need to drink the water.
われわれはこの水を飲む必要がある:ある特定の水
となります(なのでコンテキストが必須です)。
英語で冠詞を使わないとき
英語で冠詞を使わないときは、
国関係:
- 国名
- 国籍
- 言語
学校関係:
- 教科名
- スポーツ名
- 地理的な用語+固有名詞
その他:
- 名詞の複数形
- 数えられない名詞(概念・分割できない物質など)
です。
それぞれ例外もありますが、もし英語の文章を読んでいて名詞に冠詞がついていないのを見つけたら、ぜひ思い出してみてください。
逆に、
上記のケースで冠詞がついている場合は、なにか文脈的に特定の名詞扱いになっていないか
と考えるとよいかと思います。
冠詞についてはこちら:【やり直し英語:a(an)とtheの使い分けをわかりやすく】
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