英語のallとeveryって、両方とも『すべての』ってう意味が辞書にあるけど、何が違うの?
この記事を読むと、
英語のallとeveryの違い
についてわかるようになります。
英語のallとeveryの違いをわける2つの観点
結論から書くと、
- 細かいニュアンス
- 文法的なルール
という2つ点で、
allとeveryの違い
がわかります。
掘り下げます。
細かいニュアンス
allもeveryも『すべての』という意味があります。
が、
- All:荒い解像度の『すべて』
- Every:細かい解像度の『すべて』
というニュアンスの違いがあります。
たとえば、
子供はみんなアイスクリームが好きだ:
- All children love ice cream.:抽象的に子どもをひとまとまりにしたような『すべて』
- Every child loves ice cream.:一人一人の子どものことを思い描いた『すべて』
というふうになります。
なので、たとえば僕が学校の先生で、学生の親と話すときなどはeveryのほうを使うかと思います。
文法的なルール
文法的なルールによっても、allとeveryの使い方が分かれます。
特に代表的なのが、
- 前置詞の有無
- 後ろの名詞のタイプ
- 名詞の数の違い(単数扱いか複数扱いか)
です。
前置詞の有無
allとeveryを分かつ大きな違いの1つが、
前置詞が使えるかどうか
です。
具体的には、
- All:of theが使える
- Every:前置詞はつかない
となります。
たとえば、
- All of the children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ)
となります(All the childrenと言うこともできます)。
そうすると、
- All children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ)
- All the children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ)
- All of the children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ)
の3つのタイプがallを使って作ることができて、意味の違いが気にならないでしょうか。
違いは、
- All children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ):一般的で抽象的な子どもというイメージ
- All the children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ):なにか特別な場所など、文脈的に固定された中でのすべての子どもというイメージ(例:ある特定の学校の先生の発言=その学校に限ったすべての子ども)
- All of the children love ice cream.(すべての子どもはアイスクリームが好きだ):all theを使った文の正式な形
です。
後ろの名詞のタイプ
allもeveryもそのあとに名詞を置くことができます。
しかし置ける名詞の種類が違います。
具体的には、
- all:可算名詞、不可算名詞
- every:可算名詞のみ
となります。
なので、
不可算名詞(waterとか)を使う場合は、必然的にall
を使うしかありません。
なので、不可算名詞であるwaterを使った場合は、
All water on Earth is essential for life.(地球上のすべての水は生命にとって不可欠です。)
のようになります(もちろんall theやall of theと不可算名詞を使った文を作ることも可能です)。
名詞の数の違い(単数扱いか複数扱いか)
実際にallやeveryを使った文を作るときに迷うことが多いのが、数による動詞の活用です。
具体的には、
- 数による動詞の活用がある:単数名詞、不可算名詞
- 数による動詞の活用がない:複数名詞
となります。
そして、
- all:複数名詞→動詞の活用がない・不可算名詞→動詞の活用がある
- every:つねに単数名詞→動詞の活用がある
という違いがでてきます。
なのですでにでてきた例を挙げると、
all:
- All children love ice cream.:抽象的に子どもをひとまとまりにしたような『すべて』
- All water on Earth is essential for life.(地球上のすべての水は生命にとって不可欠です。)
every:
- Every child loves ice cream.:一人一人の子どものことを思い描いた『すべて』
のようになります。
英語のallとeveryの使い分けに迷ったら
英語のallとeveryは、
- 細かいニュアンス
- 文法的なルール
という観点から使い分けることができます。
具体的には、
- All:荒い解像度の『すべて』
- Every:細かい解像度の『すべて』
というニュアンスの違いがあり、
- 前置詞の有無
- 後ろの名詞のタイプ
- 名詞の数の違い(単数扱いか複数扱いか)
によって、文を作るときに気をつける必要があります。
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