副詞って形容詞と何が違うの?どこに置けばいいの?
この記事を読むと、
英語の副詞と文の中の位置
についてわかるようになります。
英語の副詞とは
結論から書くと、
副詞は名詞以外を形容する言葉
です。
たとえば日本語だと、赤い花の『赤い』は名詞の『花』を形容しています。
しかし『赤い』の副詞である『赤く』は『花』を形容することができません。
でも、動詞を追加して『赤く咲く花』とすると、『咲く』という動詞を形容しているので使うことができます。
これ以外にも、
- 文全体:おもしろいことに、誰も反対しなかった。
- 他の副詞:とても赤く咲く花。
- 他の形容詞:めちゃくちゃおいしいハンバーグ。
なども形容できるのが副詞の役割です。
押さえておきたい基本的な5つの副詞の役割
この記事は副詞の位置についての記事です。
が、位置について説明する前に、
副詞の役割
について話す必要があります。
それは、
副詞の役割によって位置が違う
からです。
というわけで、押さえておきたい基本的な副詞の役割は、
- 文全体への観点:unfortunately(残念なことに)など文の内容に対する評価
- 場所や時間:in 5 minutes(5分後に)やat home(家に)などや場所や時間
- 程度:程度:absolutely(絶対)やtoo(すぎる)など他の形容詞や副詞がどのくらいそうなのか
- 状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
の5つです。
※個人的な副詞の位置の覚えやすさから、このちょっと見苦しい順番になっています。
ちょっとめんどくさいのが、
1つの副詞がいくつかの役割を担っていることもある
というところです。
ざっくりと3つに分かれる英語の副詞の基本的な位置
そしていよいよ副詞の位置なのですが、ざっくりわけると、
- 文全体
- 副詞・形容詞
- 動詞
の3つのタイプに分かれます。
そして、注意点が1つあります。
副詞の位置は例外があるが、ひとまず先に基本的な位置を覚える
です。
例外の位置は、強調したいときだからです。
というわけで、始めます。
文全体
文全体として覚えたい副詞の位置は、
- 文全体への観点:unfortunately(残念なことに)など文の内容に対する評価
- 場所や時間:in 5 minutes(5分後に)やat home(家に)など時間や場所
です。
具体的には、
- 文の頭:文全体への観点:unfortunately(残念なことに)など文の内容に対する評価
- 文のお尻:場所や時間:in 5 minutes(5分後に)やhere(ここ)など時間や場所
となります。
なので、
Unfortunately, I forgot my homework at home yesterday.(残念ながら、昨日、宿題を家に忘れてしまいました。)
という文を1つ覚えておくと、
- Unfortunately:文全体への観点の副詞なので文頭
- at home:場所の副詞なので文末
- yesterday:時間の副詞なので文末
の3つの基本的な場所が覚えられます。
ちなみにですが、
- 場所と時間の副詞が同時に使われる場合:場所・時間の順番
です。
副詞・形容詞
他の副詞や形容詞の位置と関連付けて覚えたいのが、
- 程度:absolutely(絶対)やtoo(すぎる)など他の形容詞や副詞がどのくらいなのか
です。
そして位置は、
形容する他の副詞や形容詞の直前
です。
たとえば、
- She is absolutely right about the project.(彼女はそのプロジェクトについて絶対に正しいです。)
- He spoke too fast for me to understand.(彼は私が理解できないほど速く話しました。)
のように置かれます。
動詞
動詞に関連する副詞の位置としては、
- 状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
の2つを気にする必要があります。
具体的には、
- 動詞(動詞句(動詞+目的語))の後ろ:状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 一般動詞の前:頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
- Be動詞の後ろ:頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
となります。
逆にしたほうが覚えやすい場合は、
状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 動詞(動詞句(動詞+目的語))の後ろ
頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
- 一般動詞の前
- Be動詞の後ろ
となります。
というわけでたとえば、
状態や態度:
- He spoke too fast for me to understand.(彼は私が理解できないほど速く話しました。)
- She reads books fast.(彼女は本を速く読みます。)
頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
- He sometimes plays the guitar on weekends.(彼は時々、週末にギターを弾きます。)
- She is sometimes late for work.(彼女は時々仕事に遅刻します。)
となります。
例外
助動詞や完了形など、いわゆる動詞っぽいのが2つ以上ある場合、
- 頻度
- 程度
- 状態や態度
の副詞は、
1つ目の動詞の後ろに置かれる
ということが起きます。
つまり、
- He has always shown me a lot of kindness.(彼はいつもわたしにとても親切だった。)
- The meeting could possibly be delayed.(そのミーティングはおそらく遅れるかもしれません。)
- They have happily lived together for 50 years.(彼らは50年間幸せに一緒に暮らしてきました。)
のようになります。
ただ、一般的にはこの傾向ですが、すべての頻度、程度、状態や態度の副詞が同じ置かれ方をされるわけではないところに注意が必要です(徐々に慣れるしかありません)。
英語の副詞の位置に迷ったら
英語の副詞を文中のどこにおけばいいか迷ったら、その副詞が
- 文全体への観点:unfortunately(残念なことに)など文の内容に対する評価
- 場所や時間:in 5 minutes(5分後に)やat home(家に)などや場所や時間
- 程度:程度:absolutely(絶対)やtoo(すぎる)など他の形容詞や副詞がどのくらいそうなのか
- 状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
のどれにあたるか考え、
文全体:
- 文の頭:文全体への観点:unfortunately(残念なことに)など文の内容に対する評価
- 文のお尻:場所や時間:in 5 minutes(5分後に)やhere(ここ)など時間や場所
副詞と形容詞:
- 形容する他の副詞や形容詞の直前:absolutely(絶対)やtoo(すぎる)など他の形容詞や副詞がどのくらいなのか
動詞:
- 動詞(動詞句(動詞+目的語))の後ろ:状態や態度:fast(素早く)など動詞で表しているアクションがどう行われるのか
- 一般動詞の前:頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
- Be動詞の後ろ:頻度:sometimes(ときどき)など、どのくらいの回数起こるのか
を使って位置を確認します(やっているうちに段々確認しなくてもできるようになります)。
また、
- 2つ以上の動詞がある場合は1つ目の動詞の後ろに置かれる:頻度、程度、状態や態度の副詞
という例外もあります。
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