
日本語で『れる、られる』って言うときは、英語で受動態を使っておけばいいんだよね?
この記事を読むと、
日本語では受動態を使っても、英語では使わないとき
についてわかるようになります。
英語で受け身(受動態)を使うとき
英語で受け身を使うのは、
- 『誰がする』のか明らかなとき
- 『誰がする』のか分からないとき
というのがざっくりとした場面です。
注意するべき具体的なケースとして、
- 手続き
- プロセス
などが挙げられます(日本語だと受動態にではなく、能動態になりがち)。
また、それ以外にも
- トピックを先頭にするため
- 長い主語を文頭から移動させるため
- That節が主語になるのを避けるため
といった、英語話者内で好まれる話し方のためにも受動態が使われることがあります。
例えば、
手続き・プロセス:
- First, flour and yeast are mixed with water. Next, the dough is kneaded well. After that, it is left to rise for about an hour. Then, the dough is shaped and is placed in an oven. Finally, the bread is baked for 30 minutes.(まず、小麦粉とイーストを水と混ぜます。次に、その生地をよくこねます。その後、約1時間発酵させるために放置します。それから、生地を形作り、オーブンに入れます。最後に、パンを30分間焼きます)※日本語訳では能動態になっているほうが自然っぽっくないですか?
トピックを先頭にするため:
- Did you see the new exhibition at the museum? (博物館の新しい展示を見ましたか?)The exhibition was organized by a famous artist. (その展示会は、有名な芸術家によって企画されました。)
長い主語を文頭から移動させるため:
- The difficult exam questions were made by the teachers who have been working at this school for a long time.(難しい試験問題は、学校に長く勤めている先生たちによって作られた。)
- The teachers who have been working at this school for a long time made the difficult exam questions.※主語にした場合の文
That節が主語になるのを避けるため:
- It is said that he is a genius.(彼は天才だと言われている。)
- That he is a genius is said by many people.※that節を主語にした場合
のようになります。
日本語で受け身(受動態)を使う場合
日本語で受け身を使う場合は、
- 『誰がする』のか明らかなとき:東京五輪が開催されます。
- 『誰がする』のか分からないとき:この土偶は2000年前に作られた。
- 迷惑をこうむったとき:雨に降られた。
- 尊敬語:先生がご飯を食べられる。
などです。
※尊敬語については、意味としての受け身ではなく、形としての受け身です。
日英受動態比較
英語と日本語で受け身を使うケースを比べて僕たちが気をつけるべきことは、
英語で受動態を使う:
- 『誰がする』のか明らかなとき
- 『誰がする』のか分からないとき
- 手続き・プロセスについて話すとき
- トピックを先頭にするため
- 長い主語を文頭から移動させるため
- That節が主語になるのを避けるため
英語で受動態を使わない:
- 迷惑をこうむったとき:雨に降られた。
- 尊敬語:先生がご飯を食べられる。
ということになります。
そして日本人が特に英語の受け身でやりがちな失敗が、
- 主語が長くなりがち
- 迷惑の受け身を英語でも作りがち
- 手続きやトピックのときに能動態で文を作りがち
というものです(尊敬の受け身を英語で受動態にしているケースは少な目かと)。
受動態を英語で使うなら
英語で受け身を使う場合は、
- 『誰がする』のか明らかなとき
- 『誰がする』のか分からないとき
- 手続き・プロセスについて話すとき
- トピックを先頭にするため
- 長い主語を文頭から移動させるため
- That節が主語になるのを避けるため
です。
日本語では受け身を使うけど、英語では使わないのは、
- 迷惑をこうむったとき:雨に降られた。
- 尊敬語:先生がご飯を食べられる。
そして、注意すべきは、
- 主語が長くなりがち:受け身を使う
- 迷惑の受け身を英語でも作りがち:英語では受動態にならない
- 手続きやトピックのときに能動態で文を作りがち:英語では受動態を使うことが多い
です。
ちなみに英語でも、会話文では受動態よりも能動態のほうが好まれたりします。
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