
え?willって、未来のことを話すときに使うんじゃないの?
この記事を読むと、
現在形で使うwill
についてわかるようになります。
未来の行為のwill?
前提を合わせるために、まずは英語のwillについて日本語と比べながら書いていきます。
日本語には特別に未来を表す動詞の活用や助動詞がありません。
- 現在:行く
- 過去:行った
- 未来:行…?
もちろん、行くつもり、行くでしょう、行こう思うなどと表現はできますが、英語の勉強中にでてくるような未来形というものとは少し違った意味を受け取りませんか?
とはいえ、英語教育では便宜的にwillは未来形と呼んでいるにすぎません。
英語話者でも、過去に起きたこと、現在起きたこと、というような事実ベースで未来のことを動詞で表しているわけではありません。
実は僕らが習ういわゆるwillを使った英語の未来形は、
- 予想
- 計画
- 約束
のどれかに当てはまります。日本語とたいして変わりません。
たとえば、
I will go there tomorrow.
という文は、未来時間の「私」の行為の、
- 予想:あしたそこには行ってるだろうという見通し
- 計画:あしたそこへ行こうという予定
- 約束:明日そこへ行くという決めごと
という解釈が文脈や時間表現(例文だとtomorrow)から分かれるのですが、決して、タイムマシンで未来に言って自分の行為を見て確かにそこへ行っていた、ということを指しているわけではありません(小説とかならあり得ますかね?)。
じゃあ、willは日本語と同じだねって思ってしまうかもしれませんが、実はwillは他にもニュアンスを文に足すことができ、それが未来時間のことについて語っているわけではないので現在形にも使えるといえる、ということになります。
現在のwill?
Willを未来時間のことについて語るときに使わないケースには、
- 意思
- 特徴・習慣
- 確信
などがあります。
意思
これはちょっと将来時間と被りそうな気もするんですが、
自分が今すぐ何かしたいという気持ちを持っている
というときにもwillが使えます(今すぐしたい、そういった気持ちを持っているので現在的ですよね)。
たとえば、
I will help you with your homework.:宿題を手伝うよ。
というような文では、宿題を手伝いたいという気持ちが今あるよということを伝えています(手伝うかどうかは相手の承諾次第です)。
特徴・習慣
同じようなことを何度もしていると、それは習慣とも呼べるようになります。
そして、それを他人から評されると特徴とも呼ばれたりもします。
たとえばいつも食べた後の食器はシンクに置きっぱなしにしちゃう習慣を持っているAさんがいるとします。
そのAさんの恋人なりが、友だちにAさんはどんな人であるか聞かれたら、Aさんの特徴の1つとして食器を洗わずにシンクに置きっぱなしにする、というのを挙げるかもしれません。
そういうときに、
He will always leave his dirty dishes in the sink.:彼はいつも食べた後の食器をシンクに置きっぱなしにする。
と言えます。
ちょっと非難めいた響きがありませんでしょうか?
willを使うと、そういったニュアンスも文に込めることができます。
ちなみにもちろん、非生物の特徴も同じように言うことができます。
たとえば、故障した車なんかに
The car will not start.:この車は動かない。
とも言えます。
確信
今現在何かがすでに起きているのは確実である、ということを伝えるためにwillを使うことができます。
May beの強化版です。
つまり、
That will be the delivery person at the door. They always come at this time.:来たのは配達の人だよ。いつもこの時間にくるし。
のように使います。
Willを使うときは
Willを使うなら、
未来時間:
- 予想
- 計画
- 約束
現在時間:
- 意思
- 特徴・習慣
- 確信
のように、
未来ばかりの話をしているわけではない
ということが重要です。
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