英語の発音記号を覚えると正確に発音できると思って勉強している……
この記事を読むと、
発音記号を覚えても発音が上達しない場合
についてわかるようになります。
発音記号を覚えても英語の発音が上手にならない場合
結論から書くと、
- 発音記号が表す情報量は限定的である
- 発音記号を読まないと発音できなくなる
- 発音のモデルは発音記号でなく実際の音である
という3つの理由で、
発音記号を覚えても発音が上手にならなくなる
ことが起きます。
掘り下げます。
発音記号が表す情報量は限定的である
発音記号には、すべての発音の情報が含まれてはいません。
発音記号から読み取れるのは、
- 発音箇所
- 発音方法
- アクセント
- 長音
などです。
つまり、
発音の上達に必須である英語のプロソディ(リズムやメロディ)の情報が抜けている
ということになります。
発音記号を読まないと発音できなくなる
僕もあったのですが、発音記号を覚えてしまうと、
発音しようとするときに発音記号がどうなっているか気になってうまく発音できない
という本末転倒なことが起こります。
つまり、
読まないと英語が発音できない
というのと同じようなことが起きてしまいます。
発音のモデルは発音記号でなく実際の音である
発音の上達に必要なものの1つに、
頭の中の発音モデル
があります。
簡単に言ってしまえば、
英語の発音を真似するための実際の発音の記憶
です。
発音モデルがきちんと頭に入っていない状態だと、どんなに発音を練習しても上達しません。
そのため、
発音モデルがインプットされていない状態で発音記号を覚えて発音を再現しようとしてもあまり意味がない
ということが起きます。
発音記号を覚えることのメリット
発音記号にもメリットがあります。
それは、
スペルに惑わされず単語の発音を予想できる
というものです。
しかし、
発音の予想はある程度英語の実際の音(発音モデル)が入っていないと際限が困難
です。
発音記号と発音の勉強
発音記号を覚えるのなら、
ある程度発音モデルが頭に入ってから
がおすすめです。
そうでない場合は、
発音記号から発音の再現が困難
であるので覚えてもあまり意味がありません。
発音力の向上には、記号や文字ではなく実際の発音が必須です。
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